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シックデイ

更新日:2025年10月23日

目次

シックデイとは

糖尿病の方は、ウィルスなどに対する抵抗力が低下しているため、さまざまな感染症にかかりやすいと言われています。

糖尿病の方が、感染症にかかり、熱が出る・下痢をする・吐く、また食欲不振によって、食事ができないときのことを『シックデイ』(体調の悪い日)と言います。

このような状態では、インスリン製剤を普段使用する必要のない血糖コントロールが日頃は良好な方でも、著しい高血糖になり、たいへん重い状態になることがあります。1型糖尿病などでインスリン製剤の使用が必須の方では、さらに高血糖になりやすく、注意が必要です。また、体調が悪いことで食事ができずに低血糖になる可能性もあり、血糖値の確認が大切です。

こんな時は、シックデイに注意

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シックデイルール

シックデイの時の家庭での対応の基本を『シックデイルール』といいます。

シックデイの時には、以下の対応を行いましょう。より具体的な内容は、あらかじめ主治医と相談し、決めておきます。

シックデイルール

シックデイ
  1. 安静と保温につとめましょう
  2. スープなどで十分に水分を摂り、お粥やうどんなどで炭水化物をとりましょう
  3. インスリン製剤を使っている方は、決して自己判断でインスリンを中断しないようにします
  4. 飲み薬を使用している方は、薬の量の調整が必要な場合があります
  5. 可能ならこまめに血糖自己測定をして、血糖値と病気の状態を確認しましょう
シックデイの時で、どのように対応していいか悩む場合は、電話などで主治医と相談をしてください。
相談の時には、「いつから、どんな症状、食事はどのくらいとれているか、血糖値」などの情報をお伝えください。

 

特に、下記の症状がある方は、すぐに医療機関へ連絡をするか、受診をしてください。入院が早急に必要な場合もあります。

すぐに医療機関へ連絡をするか、受診をする状態

  • 嘔吐・下痢がとまらない、38度以上の高熱が続くとき
  • 食事が24時間にわたって、全くとれない、または極端に少ないとき
  • 血糖値が350mg/dL以上が続くとき
  • 意識の状態に変化があるとき

シックディの時に糖尿病の薬の使い方で気を付けること

食事が摂れないほど体調が悪い日は、血糖値が下がる可能性もありますが、感染による影響(炎症性サイトカインやインスリン拮抗ホルモン)の働きにより高血糖になることもあります。

食事が摂れない時の薬の飲み方や、体調不良時にどのようなタイミングで医療スタッフに相談したらよいか、事前に主治医に確認しておくと安心です。

一般的に、シックデイの際に一部の糖尿病薬は以下のように調整することがあります。あくまで“めやす”ですので、ご心配な場合、どうしたらいいかわからない場合などには、かかりつけの医療機関に連絡をして、必要に応じて受診をするようにしてください。

飲み薬の調整の考え方:

シックデイで食事量が普段の半分以下であれば、薬の量を減量・中止することがあります。

  • 発熱や下痢、食事ができないなどで脱水となり体調が悪い場合、ビグアナイド薬やSGLT2阻害薬はさらに状態を悪化させることがあるため、原則中止します。
  • 食後血糖値を下げるための薬(速効型インスリン分泌促進薬[グリニド薬]、α-グルコシダーゼ阻害薬[α-GI薬])は原則中止します。
  • スルホニルウレア薬(SU薬)はインスリン分泌を促す薬のため、食事が摂れず血糖値が上がらない場合は原則減量や中止が必要になります。

★実際の対応は、主治医と相談しましょう

インスリン製剤の調整の考え方:

  • 持効型溶解インスリン製剤は自己判断で中断しないでください(食事が摂れない場合は、5~8割程度に減量することもあります)。
  • 1型糖尿病の方など、内因性インスリンの分泌(自分の体からでるインスリン)が少ない方の場合、インスリン注射を中断してしまうと、ケトアシドーシスになる可能性があります。
  • 超速効型・速効型インスリン製剤は、食事をまったく摂れない場合は中止することがあります。食事(炭水化物量)がいつもの半分になるのであれば、半量程度を注射する場合があります。一方で、感染による発熱があると一時的に高血糖になることもあり、その場合は高い血糖値を下げるために少し多めの量を注射することもあります。

★こまめに血糖測定をしつつ、医療スタッフに相談しましょう。

★インスリン製剤の量の調節や対応について、事前に主治医と確認しておきましょう。

シックディのエピソード事例は、こちらをご覧ください。

いつシックデイになるかはわかりません。

シックデイルール

普段から、主治医と、病気・治療のことと共に、シックデイの時の対応について詳しく話しておくといいでしょう。具体的な血糖値の値や、薬の使い方、医療機関に相談すべきタイミングなどをあらかじめ決めて、文章にしておくと、いざという時に役に立ちます。

遠慮せず、医師、医療スタッフにお声かけください。

参考文献

  • 日本糖尿病学会 編・著 糖尿病治療ガイド2022-2023 文光堂 2012
  • 日本糖尿病学会 編 糖尿病診療ガイドライン2024 南光堂 2024
初回掲載日:2015年10月27日

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